数日前に事務所ビル建設用地の事前調査の依頼がありました。

敷地は長崎市内北部の幹線道路に隣接した駐車場です。

<位置図、謄本、現況平面図以外に支給された資料>
土地利用の履歴を調べるための住宅地図:50年くらいまではさかのぼって、そこに何が建っていたかが調査可→30年くらい前までは家が建っていた形跡はないようだ。

<現地を確認して>
・敷地内にマンホールの蓋があった→古い浄化槽ではないかということで、長崎市役所環境政策課へ→浄化槽申請の記録なし→井戸であることが判明

・敷地前の歩道にバリカーが数本あり、これは撤去可能か?→前面道路が県道であったため、長崎振興局、土木管理課へ→車の進入防止ではないか→撤去には『道路施工承認』を提出して協議の必要あり。
(参)長崎県:道路施工承認申請書

・敷地内の土壌汚染はどうか?→長崎県食品衛生局に問合せたところ『土壌汚染対策法』に準ずる検査であれば、30万円相当の費用がかかる。
(参)環境省:『土壌汚染対策法のしくみ』
→別の調査会社→過去に建設された建物の用途がクリーニング店やその他薬品等を扱っていた建物でなければ、一般的には調査は不要ではないかとの意見。

・地盤調査:スウェーデン式サウンディング調査を依頼
(参)サムシング:スウェーデン式サウンディング調査とは

以上がおおよその流れです。このようなケースは一般的な住宅地では稀なケースですが、近隣への聞き取りやまわりの建物の使用状況などを確認するために現地に行ってみると、いろいろと感じることも多いのです。