■違反建築物と既存不適格建築物の違いを知る

中古物件を活用した用途変更や増築をするためには、まず、その建物が既存不適格なのか違反なのかを見極める必要があります。
じっさい、中古物件の取引でトラブルが多いのは、この点が明確になっていない場合が多いようです。

既存不適格とは建築当時は建築基準法やその他の法令に適合していたものが、その後の法改正等によって現行の基準に適合しなくなったものをいいます。
そして、この既存不適格に該当しない場合は原則として違反建築物となります。

既存の建物を用途変更・増築する場合はまずこの既存不適格か違反かが分かれ道になります。そして、その既存不適格部分を是正することがリノベの達人を目指す第一歩です。

実はこの是正工事については、かなり専門的な知識が必要なこともさることながら、役所との協議が必須になるためとても面倒くさいのです。

次回は、具体的な例をあげて解説していきます。

・用途変更の明暗をわける既存不適格と違反建築物