長崎市内にある築43年の二階建てRC住宅を改修して民泊施設として開業した例です。
私のところに相談があったときには、すでに行政書士さんが市役所の建築指導課に相談に行かれたあとでした。

この建物の概要は、
・主たる用途:一戸建ての住宅
・構造/規模:RC造2階建て 延床面積=102.09m2
・確認済証:有り
・検査済証:無し

ここでのポイントは3つ
・検査済証がないため原則として用途変更・増築ができない
未申請の増築部分(木造)あり
・100m2をこえるため用途変更が必要

通常、木造住宅(200m2未満)であれば検査済証がない場合でも、12条5項の報告によって違反部分等を是正し、用途変更(確認申請)を提出する方法もあるが、今回はRC造のため建築基準法の単体規定(構造規定)に適合させるためにはかなりの費用が発生すると考えられる。

したがって、今回は建物の「使用面積」を100m2未満とすることで(用途変更の申請手続きなし)使用する用途を『寄宿舎』に変更することにした。ただし、減築する部分はCBの隔壁で遮断して使用できないように改修された(写真)